スーモ、ホームズなどの賃貸サイトを徹底的に解説します!
記事の監修 : 及川(宅地建物取引士/オイロバ&パートナーズ(同)代表)
賃貸 更新が早いサイトはどこ?
タイムロスを減らすおすすめサービスと選び方
はじめに
賃貸物件を探していると、「いい物件が見つかったと思ったら、すでに契約済みだった…」なんてことはありませんか? 人気エリアや条件の良い物件は、掲載されてからあっという間に決まってしまうケースが多々あります。
そこで注目したいのが、賃貸 更新が早いサイトを活用すること。 最新情報の反映スピードが早いサービスなら、まだ他の人が気づいていない新着物件をいち早くチェックできる可能性が高まります。
目次
賃貸 更新が早いサイトを選ぶメリット
- まず、更新が早いサイトを選ぶメリットを解説していきます。
- 賃貸 更新が早いサイトを選ぶメリット
- 良い物件を他人より早く見つけられます。駅近や築浅など条件の良い物件はすぐに埋まりがち。更新が早いサイトなら、新着物件が公開されたタイミングを逃しにくく、応募の先手を打てる可能性が高いです。
- 不動産会社に問い合わせるタイミングを逃さない
- 内見や申込は早い者勝ち。更新が遅いサイトだと「まだ募集中」と思っていても、すでに決まっていることもしばしば。こまめに最新情報が反映されるサイトなら、問い合わせの遅れを最小限に抑えられます。
- おとり広告に惑わされにくい
- 更新頻度が低いサイトだと、成約済みの物件がいつまでも掲載されたままになっている場合も。更新が早いサービスほど、比較古いデータが残りづらいため、虚偽や空き状況のズレを減らせる可能性があります。
1.物件の掲載パターンを知って、効率よく情報を集めよう
掲載パターンその1「情報転載」
掲載パターンその2「直接掲載」
オーナーが写真と物件情報をスーモに登録
↓ 1~2日
スーモに物件が公開される
↓ 1~2日
お部屋を探しているユーザーが物件を見つける
仲介会社を挟まないで直接掲載するので、情報転載のときと比べると比較的早く情報が公開されます。ただスーモなどの賃貸サイトは高額な掲載料がかかるので、貸主や管理会社は、直接掲載をしないことが多いです。
メリット: 情報の鮮度が高く、最新情報を入手しやすい
デメリット: 掲載の窓口が限られるため、他のサイトには載っていない場合もある
2.SUUMOやHOME'Sなど、大手サイトの更新タイミングはいつ?
- 多くの人が最初に利用するのは、やはりSUUMOやHOME'S、at homeなどの大手ポータルサイトです。これらのサイトは掲載物件数が圧倒的に多いため、一度にチェックできる情報量が多いのが利点。とはいえ、更新のタイミングや手動・自動反映の仕組みが異なるため、空き状況のズレが発生するケースもあります。
- SUUMO(スーモ):
- 毎日反映(1日4回反映)
- (1)24時〆(日曜 23時〆)→ 翌9時反映
- (2)11時〆→ 15時反映
- (3)15時〆→ 18時反映
- (4)19時〆→ 22時反映
- ※スマホサイト、スマホアプリへの物件情報の反映は、上記時間より2時間ほど遅れて反映されます。
- 新着物件が比較的早く更新されるが、夜間・早朝に集中するケースあり。
- 参照:
- https://business.suumo.jp/chintai/faq.html
- LIFULL HOME'S:
- 毎日反映(1日2回反映)
- 物件登録・出稿設定反映タイミング
- (1)11:29まで当日14:00~20:00の間に反映
- (2)23:29まで翌朝02:00~08:00の間に反映
- at home(アットホーム):
- 公開・更新指示後 約1時間で反映
- https://atbb.athome.co.jp/front-web/www_athome/riyoujikan/index.html#anchor03(※ATBB会員のみ参照可能)
- 地域密着型の情報が多く、反映スピードも比較的早い。
- 賃貸サイトで特に有名なのはスーモですが、スーモは情報が登録されてから反映されるまで時間を要します。
- 業務終了後の20時に頃に登録された物件がスマホ版のサイトに公開されるまで、なんと15時間もかかってしまいます。そして実は反映が一番早いのはアットホームになります。
3. 不動産業者専用データベースへの反映スピードをチェック!
- 次に、業者専用データベースへの反映タイミングを見ていきましょう。
- 業者専用データベースとは、不動産業者しか閲覧できない物件情報サイトです。詳しくは知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
- ATBB(アットビービー)
- まずはアットホームが運営する業者専用データベース最大手のATBB(アットビービー)から見ていきましょう。
- ATBBに直接入稿の場合
- 即時反映※1
- ラビーネットBBからATBB入稿の場合
- 連携時間物件登録・出稿設定反映タイミング※2
- 1回目12:29まで当日17:00以降
- 2回目16:29まで当日21:00以降
- 3回目18:29まで当日23:00以降
- 4回目22:29まで翌朝03:00以降
- ※1参照:https://atbb.athome.co.jp/front-web/www_athome/riyoujikan/index.html#anchor03(※ATBB会員のみ参照可能)
- ※2参照:http://tokyo.zennichi.or.jp/sinjyuku/wp-content/uploads/2023/07/7101d0984729dd07bac9e74d0794782d.pdf
- REINS(レインズ)
- 次に不動産流通機構が運営するREINS(レインズ)についてみていきましょう。
- レインズに直接入稿の場合:即時反映
- ラビーネットからの入稿の場合
- 連携時間:1日最大13回。最短で1時間に1回反映。毎日8:00~19:55までに物件登録・出稿設定されたものは、1時間以内にレインズへ反映され、送信するデータによっては、次便に繰り越して反映。
- 参照:http://tokyo.zennichi.or.jp/sinjyuku/wp-content/uploads/2023/07/7101d0984729dd07bac9e74d0794782d.pdf
- ラビーネットBB by ITANDIBB
- ラビーネットBBに直接入稿の場合
- :ほぼリアルタイムでラビーネット不動産に反映
- 参照:http://tokyo.zennichi.or.jp/sinjyuku/wp-content/uploads/2023/07/7101d0984729dd07bac9e74d0794782d.pdf
- ※ラビーネットBBとは
- ラビーネットBBとは全日本不動産協会と株式会社イタンジが運営する業者専用データベースです。申し込み受付くん・ぶっかくんという業者向けサービスを前身しています。長らく業者専用データベースはATBBとレインズの2強でしたが、ここ2年で急激に物件数を伸ばしているのがこのラビーネットBBです。物件数自体はATBBと比べると少ないですが、申し込みシステムと連動して最新の募集状況を確認しながら物件検索が可能です。
- このように、不動産業者向けのデータベースは、エンドユーザー向けのポータルサイトに比べて反映タイミングが早いことがわかります。
- 当社が運営するXROOMS では、ラビーネットBBのイタンジBBの物件情報から物件を提案することも可能です。
4. 本当に更新が早い賃貸サイトは?5つの注目サービス
- 「賃貸 更新が早いサイト」を探すうえで、具体的にどのサービスを選べばいいのか迷う方も多いはず。ここでは更新頻度が比較的高い、または仕組み上スピードを確保しやすいとされるサイトをまとめてご紹介します。
- それぞれの強みや注意点を理解し、必要に応じて併用すると効率的です。
- athome(アットホーム): 地域密着の物件情報が豊富。
- 主要賃貸サイトの中では最も更新タイミングが早いのがアットホームです。
- 管理会社との繋がりも強く、古くからの地場業者さんの中にははスーモには載せないけどアットホームには載せている場合もあります。
- XROOMS Pro: 業者専用データベース連携で探せる
- XROOMS Proは業者専用データベースATBBの情報から物件を検索できるサイトです。
- 不動産屋に来店せずに、不動産屋しかアクセスできなかった情報から検索することができます。
- 業者専用データベースATBBと連動しているため、おとり物件がなく、スーモ等の一般的な賃貸サイトには掲載されていない物件を探すことも可能です。また、仲介手数料は最安0円からお手続きできるので、初期費用も抑えて安心してお部屋探しをすることが可能です
- ※仲介手数料は0円にならない物件もございます。
- ※2024年12月時点で東京と神奈川エリアにしか対応していないので注意してください
- airdoor(エアドア): 独自ネットワークを活用した新興サービス。
- エアドアは管理会社のデータベース連動型の賃貸サイトです。
- 三井不動産レジデンシャルリース、東急住宅リース、三菱地所ハウスネットなどの大手管理会社の空室情報と連動しており、会員登録不要で物件検索をすることが可能です。パークハビオ、コンフォリアなどのブランドマンションを検索したい方にお勧めです。
- <管理会社直接掲載型>
- 一般の賃貸サイトとは異なりますが、大手管理会社のホームページは更新頻度も高く、業者データベースとほぼ同じタイミングで掲載されます。
- 気になっている物件の管理会社がわかっている場合や、ハウスメーカーに絞ってお部屋探しをしたい場合はこちらのサイトもチェックすることをお勧めします。
- D-ROOM: 大和ハウスの自社管理物件。
- 大和ハウスのD-roomシリーズの物件が検索できます。
- D-Room系の物件はほぼスーモに掲載されますが、公開されるまでかなりタイムラグがるので、ハウスメーカー物件をお探しの方はチェックすることをおすすめします。ちなみにDーROOM系はATBBへの情報反映も早いです。
- いい部屋ネット: 大東建託の管理物件が中心。
- 管理物件数全国No1の大東建託が運営する物件サイトです。
- 自社物件以外の情報も載っていますが、自社物件の情報は公開がかなり早いです。ぜひチェックしてみてください。
- それぞれのサイト・サービスで更新スタイルや物件の特色が異なるため、複数を組み合わせてのチェックが基本。
- 特に「XROOMS Pro」は他では扱いのない業者専用DB連動型という強みがあり、高い更新スピードとオンライン内見を掛け合わせることで、ほかのサイトにはないアドバンテージを得やすいのが魅力です(ただし対応エリアに注意)。
5. 新着物件を逃さないための効果的なアプローチ
- ここまで、物件の掲載仕組みや主要サイトの更新タイミングを解説してきました。最後に、新着物件を効率よく入手するためのコツを具体的に紹介します。
- 1.スーモとXROOMS Proで新着を追いかける: 幅広い物件情報を網羅。
- 2.担当者にラビーネットBBからの物件提案を依頼: 更新スピードを活用した効率的な方法。
まとめ
「賃貸 更新が早いサイト」を上手に活用して、人気物件や好条件の物件を確実にキャッチするには、掲載パターンの違いと更新タイミングの仕組みを理解することが近道です。
大手ポータルサイトは圧倒的な情報量を誇る一方、更新にタイムラグが生じることもあります。反対に、業者専用DB連動型や自社物件型のサイトは情報が早い代わりに、エリアや物件種別が限られている場合もあるでしょう。
総合的に見ると、スーモやHOME'Sのような大手サイトを使いつつ、業者専用DBと連動しているXROOMS Proなどのサービスを併用し、不動産会社の担当者にもラビーネットBBでの提案を頼む、というスタイルが最強です。こうした多方面からの情報収集を行えば、新着物件を逃さず、いち早く内見や契約に進む可能性が高まります。
賃貸物件探しはタイミングがすべて。ぜひ今回の内容を参考に、スピード勝負を制して理想の部屋を手に入れてください!